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九点半

九点半

 九点半のルール説明から始めます。

 人数は3人からできることはできますが、面白いのは6人から10人ぐらいまでです。カードを二組使えばもっと多人数でもできます。

 使用カードは1パック52枚です。ジョーカーは使いません。

 あとはチップが必要です。ただしこのゲームは、チップの大きく動くゲームではないので、一人30から50チップ持ちで十分でしょう。もちろん全員同数のチップを持ちます。
 ただし、このゲームは一人のディーラーと残りのプレーヤー全員との勝負になります。ですからディーラーは、もう少し多めに持った方がいいかも知れません。また回り胴=順繰りに全員がディーラーを勤める という場合は、全員が少し多めの方が安全でしょう。
 このゲームは、1ディールに一人につき2チップしか動かないことも、よくあります。

 カードの数値を説明します。
 Aは1で、2から10は数字どおりです。J,Q,Kはそれぞれ0.5です。この絵札が半点というところが、一つのポイントです。

 ゲームはブラックジャックに似ています。七点半というゲームを知っていたら、それがもっと似ています。ただしブラックジャックや七点半と違って、このゲームではディーラーの判断がとても重要です。ディーラーが最も面白いし、儲かるときは儲かるので、パーマネントディーラー(固定の親)ではなく、回り胴をお薦めします。その際、3ディールやったら交代、のように決めればいいでしょう。

 長くなるので、次回(その2)に続けます。

まず、ディーラーを決めます。その1でも述べたように、このゲームはディーラーとプレーヤー一人一人との勝負となります。そうしたら、リミットを決めます。リミットはディーラーが決めますが、普通はアンティ1に対し、リミットは10ぐらいがいいと思います。ここではリミット10として説明します。リミットはディーラーが変わらない限り変わりません。つまりディールごとに変えたりしてはいけません。
 まずディーラーがカードをよくシャッフルして、右隣のプレーヤーにカットをしてもらいます。そうしたら、全員がアンティを出します。アンティは1チップですが、あえて2とか3を出してもいいです。3を越えて出すことはできませんし、アンティを余計出してもリミットが変わるわけではありません。厳密には、アンティもディーラーの左隣から順番に一人ずつ出していきますが、他人の行動が自分の勝敗に影響を及ぼさないので、あまり気にしなくてもいいです。なおいわゆる「見」が認められるので、アンティを出さないという選択肢もあります。その場合、そのプレーヤーには、次に述べるディールはされません。
 全員アンティを出したら、ディーラーは左隣から1枚ずつカードを伏せて配り、自分には1枚表にして配ります。アンティの出ていないところには配りません。(自分の表のカードが10なら終了:後述)
 そうしたら、ディーラーは左隣のプレーヤーから一人一人順に「ヒット」か「ステイ」かを聞いていきます。例えばディーラーの左隣のプレーヤーが「ステイ」と言ったとします。その場合、ディーラーはもうそのプレーヤーにはカードは配らず、次のプレーヤーに「ヒット」か「ステイ」か聞きます。つまり最初のプレーヤーは、伏せられた1枚だけで勝負をすることになるわけです。
 二番目のプレーヤーが「ヒット」と言ったとします。そうしたらディーラーは、1枚表にしてそのプレーヤーに与えます。もしそれが9か10だったら、もうそれ以上カードは与えず、そのまた次のプレーヤーに「ヒット」か「ステイ」か聞きます。しかし8以下や絵札だった場合は、同じプレーヤー(この場合は二番目のプレーヤー)に「ヒット」か「ステイ」か聞きます。こうして、プレーヤーが「ステイ」を言うまで、カードを表にして与えますが、表のカードの合計が9以上になったら、強制的にステイとなります。
 このようにして、時計回りに全員のプレーヤーに「ヒット」か「ステイ」か聞き終わったら、ベットになります。ディーラー自身にはまだカードは配りません。その時点ではディーラーのカードは表になった1枚だけです。では、ベットの仕方を説明します。
 ディーラーの左隣のプレーヤーから順に一人ずつ1~10の範囲内で賭けていきます。最低でも1は賭けなければならないので、少なくとも2チップ勝負となります。もしアンティを2ないし3出していたとしても、ここで1チップは加える必要があります。たとえバーストしていても、必ず1は出します。またリミットは10ですので、もしリミットいっぱい出すと、アンテイが1なら11チップとなります。もしアンティに3出していたら13の勝負で、これが1回にできる最大の勝負の枚数になります。つまり動くチップはそんなに大きくならないのです。ただし、倍付けの役があるので、正確な最大は26チップです。
 ディーラーの右隣まで全員賭けたら、いよいよ勝負です。ここでディーラーは自分自身に表にしてカードを配ることができます。それから勝負に入りますが、その前に手札の強弱を述べましょう。

 最高は合計9.5で、プレーヤーの場合、これを特にナチュラルと呼びます。後は数が少ないほど弱く、最低は0.5です。ところが、合計10以上はさらに弱く、これをバーストと呼びます。10以上ならいくつでも最弱で、バーストどうしに強弱はありません。
 このゲームには、役が二つあります。一つは今のナチュラルで、もう一つはジャックテンです。ジャックテンというのは、Jと10の組み合わせで、来る順番は逆でもかまいません。ナチュラルは何枚でも合計が九点半になれば、ナチュラルですが、ジャックテンは2枚だけの役です。またジャックテンは合計10.5になりますが、この場合だけ例外的にバーストにはなりません。もちろんQと10や、10とKの場合は全てバーストです。なお役はプレーヤーだけにあり、ディーラーの9.5はただの9.5ですし、ジャックテンはバーストです。

 まだ長いので、次に続けます。その3で終わりにします。
次に、ハンドの強弱について、重要な原則を述べます。このゲームでは「タイは全てディーラーが負ける」のです。引き分けはなく、引き分けの状態になったらプレーヤーが勝ちます。例えばディーラーもプレーヤーもバーストなら、プレーヤーが勝ちます。また役もプレーヤーにしかないので、ディーラーはこの面ではとても不利にできているのです。

 さて、プレーの進行に戻りましょう。
 まず、プレーヤーがアンティを出しました。次にディーラーが全員に伏せて1枚ずつ、自分には1枚表にして配りました。これがもし10ならどうなるでしょう。もちろんディーラーはバーストです。タイはプレーヤーの勝ちですので、この瞬間プレーヤーの勝ちは決定します。そこでこの場合だけ例外的にそれ以降のベットはなく、ディーラーはプレーヤー全員にそのアンティだけ払ってディールが終了します。プレーヤーが2ないし3のアンティを出す意味はここにあります。つまりディーラーが次に10を引きそうな気がしたら(笑)、アンティに3を出せばいいのです。
 ディーラーのオープンカードが10でなければ、ヒットorステイをしていきます。一巡した後で、プレーヤーは必ず1~10の範囲でチップを出します。
 さてその後です。ディーラーはプレーヤーの過半数と勝負をしなければなりません。プレーヤーが8人なら4人と、7人なら3人と勝負する義務があります。勝負の前に自分のために、バーストしない限り何枚でもカードを引くことができます。勝負は好きな段階でできます。しかし引いて勝負なしはできません。8人中4人と勝負したら義務は解除ですが、その後カードを引いたら、少なくとも一人とは勝負をしなければなりません。
 勝負は数字が九点半を超えずに九点半に近いほうが勝ちです。もちろん7と7のように、同数ならプレーヤーの勝ちです。ディーラーが勝ったらベットしたチップはアンティを含めてディーラーに取られます。プレーヤーが勝ったら、アンティを含めてベットしただけがディーラーから貰えます。この場合、プレーヤーにナチュラルまたはジャックテンの役ができていれば、ディーラーは倍払います。
 ディーラーが勝負を避けたプレーヤーとは、チップのやり取りはありません。これは引き分けと言えば引き分けですね。

 このゲームの妙味は、ディーラーが勝負する相手を選ぶという一点に尽きます。プレーヤーはベットによって、ディーラーの読みをはずすのです。
 この感覚は他のゲームにはないと思います。ブラックジャックよりはポーカーに近いですが、ポーカーともまた違います。上手なディーラーが勝ちます。
九点半は、花札のオイチョカブのバリエーションから考えました。ベースになったのは、七点半です。七点半は日本ではあまりやられないゲームで、そんなに面白いものではありません。でも絵札が0.5というのは、すぐにバーストするブラックジャックより長く楽しめていいルールと思いました。すると七点半は半端です。これを九点半にすれば、1枚でバーストするカードは10だけになります。13回に1回の不運は手ごろです。しかし最初に10を引くといきなりバーストという弱点もあります。この10という弱点を補うために、役をつけることにしたのです。ジャックテンは洒落ですが、みんなには内緒にしてください。
 株札を見ると、これでオイチョカブをやるかと思うでしょうが違います。株札でやるのは京カブです。オイチョカブは花札でやるのが正式です。で、オイチョカブのローカルルールに、親が勝負する相手を選べるというのが、あります。これはすごく面白いルールです。それでこれを取り入れました。
 と言うより、このルールを実現するベースとして、七点半を改良したのです。
 初めは日本のブラックジャックのように、いろいろな役を付けました。実はその路線もそれなりに面白いのですが、親の選択という側面に絞りたかったので、ナチュラルとジャックテンの二つに限定しました。

九点半にはほかのゲームにはあまりないテクニックがあります。基本的には強い手の時には弱いような顔をし、弱い手の時には強いような顔をするのですが、実際には顔の代わりにチップを使わなければならないので、簡単ではありません。ポーカーのブラフに似てなくもないですが、微妙に違います。私の目から見ると、みんなチップではブラフをするのですが、もっとカードでするべきです。例えば、バックカード(伏せられた自分の手札)が3で1枚ヒットしたらJだった場合、3.5では勝負にならないとヒットする人が多いのですが、ここでステイする手もあります。ディーラーから見えるのはJだけですから、ジャックテンの可能性を考えると、けっこう怖いです。

(ゲームフォーラム@nifty:草場純さんの発言ログより転載

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by kubota_ya | 2008-06-30 00:00 | ボードゲーム・レビュー
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